カワラノギク保全プロジェクト
福生市内の多摩川(永田地区)で、平成14年から市民・研究者(大学)・行政(河川管理者・流域自治体の福生市)が協働し、カワラノギクの保全・再生活動に取り組んでいます。
「カワラノギク保全プロジェクト」とは
多摩川にあった最後の生育地(福生市内の永田地区)において、市民・研究者(大学)・行政(河川管理者・流域自治体の福生市)が協働して取り組む保全活動です。
目的は、多摩川流域における多様な自然生態系の保全・復元を目指し、かつて河原の自然を代表する植物であった絶滅危惧種のカワラノギクを保全・復元することです。
将来的には、人の手が入らなくてもカワラノギクが存続できることを願い、作業を行っています。
令和5年度の活動
10月29日(日)開花個体数調査
7月・9月の(人間にもカワラノギクにも)厳しい除草作業を乗り越え、とうとう開花の時期を迎えたカワラノギク。当日は参加者が手分けをして、場所ごとの開花状況を確認しました。
メジャーで1m×1mの区画を作り、その中にカワラノギクが咲いている個体がいくつあるのか、次の年に開花しそうな個体(ロゼットと言います)がいくつあるのか、またその二つが共存している個体がいくつあるのかを調べていきます。
一つに見えている個体も、根元を確認してみると2つに分かれていたり、そもそもカワラノギクではなかったりと見極めも大切です。研究者の方や経験のあるボランティアの方と協力することで、スムーズに確認作業を進めました。
9月18日(月・祝)秋の除草作業
7月の除草作業に続き、当日は絶好(?)の活動日和で、カワラノギクの生育を阻害する植物(と目に見えぬ温度と湿度)との戦いになりました。
作業に先立ち、本プロジェクトの活動をPRするために制作を進めている看板の設置場所の候補地を確認しました。
現状、市内ではまだまだ「知る人ぞ知る」活動のため、今後も様々な形で周知を行い、なかなか体験できない絶滅危惧種の保全・再生活動の和を広げていきたいと思います。
7月2日(日)初夏の除草作業
7月の除草作業は、毎年高温多湿な状況で雑草の繁茂に苦戦する活動となりますが、その分、カワラノギクの保全・再生には欠かせない作業になります。
作業内容は、カワラノギクの周りを取り囲み、生育を阻害する他の植物を除去していきます。
見た目が似ている植物もあるため、くれぐれもカワラノギクと間違えないように、隠れてしまっているカワラノギクを踏んでしまわないように気を付けながら作業していきます。
地道な活動になりますが、継続することで秋には綺麗な花を咲かせてくれることでしょう。
4月9日(日)個体観察と周辺整備
毎年度、最初の活動は、今後開花が期待で来そうなカワラノギクの個体を観察し、状況の把握を行います。
観察していると、ごろごろとした石の下から発芽したカワラノギクが確認できます。
昨年度に開花した個体の脇にも、新しい個体の発芽が観察できました。
年4回、季節ごとに活動していますが、いつ新しい方が参加されても大丈夫なよう、冒頭にプロジェクトの概要やカワラノギクについて、研究者の方から説明をしていただいています。
今後は、このまま順調にカワラノギクが生育していくよう、阻害要因となる植物を除却していきます。
より良いウェブサイトにするためにアンケートを行っています
このページに関するお問い合わせ
生活環境部 環境政策課 環境政策係
〒197-8501 東京都福生市本町5
電話:042-551-1718