84歳の日本代表（平成23年7月1日号）

「広報ふっさ7月1日号」に掲載した市長随想「全力投球」です。

市民の皆さんはご存じでしょうか、市内在住の方に囲碁の名人がいらっしゃることを。お名前は平田博則さん。お歳はなんと84歳。大正15年のお生まれです。
気力体力の充実が不可欠といわれる近年の囲碁界において、本因坊位や名人位のタイトル保持者は軒並み20歳前後の活躍が目立ち、遅くとも30歳前半がピークと言われています。

そんな世界で今回、若手強豪を退け、第32回世界アマチュア囲碁選手権戦の日本代表になりました。そして世界57か国代表の中で、5位入賞という素晴らしい成績をおさめられたことは、ギネスブックものの記録だと思っています。平田さんは第17回大会でも代表となり、その時は優勝されておりますので、今回のこの快挙は、野球に置き換えると王貞治選手が今も現役で、公式戦でホームランを打つのと同じだと思っています。

東日本大震災で大打撃を受け、暗い報道ばかりのわが国で、全国民が勇気づけられるニュースであると思っています。