世界に飛び出そう（平成23年8月1日号）

「広報ふっさ8月1日号」に掲載した市長随想「全力投球」です。

近年、インターネット等の普及により、飛躍的に情報量が増加し、世界は狭くなったと言われています。私が子どもの頃は、テレビや本を見て、さまざまな国に思いを馳せ、一度は行ってみたいと憧れていたものです。

しかし今、若い人が海外に出て行きたがらないと聞きます。特に留学生は減少傾向にあるとのことで、誠に残念です。若いうちに、外から日本を見ることは得難い経験です。他国の文化や生活に触れれば、日本の良さを再認識することも多く、場合によっては逆に「これでは日本人として恥ずかしい」と感じる面も見えてくるでしょう。

ちょうど今、市内在住の中学生たちが海外派遣生として、米国シアトル市を訪れています。この事業が始まってから今回までに、合計254名の派遣生たちが旅立っています。短期間ですが、多くの人との出会い、触れ合い、別れの中で、さまざまな驚き、喜び、感動を体験するでしょう。人間形成の中で、国際人としての資質に磨きをかけて帰国してくれることを楽しみに待っています。

世界は広く、日本は世界の陸地面積のたった0.25％です。机上だけでなく、世界に飛び出して、多くの事を体験してください。若いうちです。