平和のつどい(平成27年8月1日号)

 

ページ番号1000857  更新日 平成28年8月9日 印刷 

「広報ふっさ8月1日号」に掲載した市長随想「全力投球」です。

写真:福生市青少年海外海外派遣事業出発式にて
福生市青少年海外海外派遣事業出発式にて

今年は、戦後70年の節目の年です。例年8月に開催している「平和のつどい」では、これまでに多くの市民の方々の戦争体験、戦後復興期のご苦労等が語られ、今日の平和が多くの先人たちの犠牲と血のにじむような努力の積み重ねのうえで成り立っていることを感じさせてくれます。

清岩院の前住職の故榎本令秀さんも、加美に旧日本陸軍の爆弾研究所があったこと、そして清岩院が陸軍の宿舎に使用されていたことをお話ししてくれました。昭和20年8月15日に玉音放送が流れ、榎本さんは中学生で終戦の日を迎えました。その夜、空襲に備えて明かりが漏れないようにしていた電灯のカバーを外した時の明るさに、終戦を実感したそうです。

しかし、その翌日に一人の大佐が、研究していた爆弾で自らの命を絶ってしまったこと。復員される前に研究所の所長であった少将から、「この机を君に置いていくから、これからはせいぜい勉強したまえ。」と託されたこと。そんな兵隊さんの話を聞かせてくださいました。この少将は、若い榎本さんに、机とともに「新しい日本を築いてくれ。」という想いを託したのでしょう。

たくさんの方々が引き継いできた想いを守るために、この節目の年にぜひ「平和のつどい」に参加し、家族や友人と平和について考えてみてください。

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