スポーツの力（平成22年9月1日号）

「広報ふっさ9月1日号」に掲載した市長随想「全力投球」です。

少し前の話になりますが、南アフリカ共和国で開催されたサッカーワールドカップでのサムライブルーの素晴らしい活躍は、多くの国民に元気を与えてくれました。
実は、私の娘婿の弟が、その南アフリカでプロのサッカー選手をしており、最近帰国した際に当地での様子を聞くことができました。

数年前までサッカーなどの国際試合の観客は、9割以上が白人でしたが、今回のワールドカップでは、あらゆる人種が一緒になって応援を繰り広げ、これほど一つの大会で国全体がまとまるとは思わなかったそうです。以前、アパルトヘイト政策が問題視された国だからこその感想だと思いました。

国内でも、猛暑の中行なわれた全国高校野球選手権大会での興南高校の優勝は、基地問題で揺れる沖縄県民を勇気づけたことでしょう。また、惜しくも敗れた各都道府県代表の素晴らしい戦いは、見る人の心を熱くしてくれました。

また、多摩地区中学校野球大会で優勝した福生第二中学校野球部も、私がこのコラムを書いている今、千葉県銚子市で開かれている関東近県中学生選抜野球大会で頑張っています。
人々を一つにし、元気にしてくれる、スポーツの力を感じました。