桜の木のように(平成23年12月1日号)

 

ページ番号1000893  更新日 平成28年8月9日 印刷 

「広報ふっさ12月1日号」に掲載した市長随想「全力投球」です。

写真:軽スポーツ&とん汁会での市長
軽スポーツ&とん汁会にて

昔から多くの先輩方から、「年をとると時が経つのが早くなる。」と言われていたのが、最近とみにそう感じるようになり、半年、一年がものすごいスピードで過ぎ去って行きます。

子どものころは、一年どころか一週間がうんざりする程長く、日曜日に目一杯友人と遊び、月曜日に登校する時には、早く土曜日になることを願っていた記憶があります。そのころはあまり先のことを考えず、時間がスローモーションのように、ゆるやかに流れていたのでしょう。

「時の流れは唯一、万民に与えられた公平な事象」と言われているのになぜなのか。本当に年齢のせいなのか、一日一日が勝負の仕事故なのかと思いを巡らせて、ふと自宅の庭に目を移すと、そこには桜の木。この桜の樹齢は57年。祖父が私の誕生に喜び、苗木を植えたものです。ある時、私がなぜ桜なのか尋ねたところ、祖父曰く、「桜は古代から日本人の一番好きな木で『神座』とも書く。それと、お前が学校のテストで良い成績だと花丸が貰えるだろう。あのデザインが桜だから。」とのことで、よく分からない理由だなと思ったことを懐かしく思い出しました。

桜の木を眺めながら、共に57年を生きてきたこの木のように、しっかり腰を下ろし、根を張って日々を過ごさねばと感じました。

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