令和2年第2回福生市議会定例会における所信

 

ページ番号1010771  更新日 令和2年8月14日 印刷 

令和2年第2回福生市議会定例会における市長の所信です。

あいさつ

 令和2年第2回定例会の冒頭、貴重なお時間を賜り、4期目の就任に当たり、あいさつの機会をいただきますことを心から感謝申し上げる次第でございます。

 この度の福生市長選挙は、「緊急事態宣言」の中、様々な配慮や安全管理を行いながらの実施となりましたが、多くの市民の皆様からの御支持をいただき、4期目の市政を担わせていただくこととなりました。

 私は、5月21日から市長として4期目の仕事に取り組んでおりますが、令和2年第1回定例会において申し上げました施政方針と令和2年3月策定の福生市総合計画(第5期)に定めました「人を育み 夢を育む 未来につながるまち ふっさ」の実現に向けた施策を着実に遂行し、真摯に市政運営に取り組む覚悟でございます。引き続き4年間、市政のかじ取りを担わせていただくことを大変光栄に感じますとともに、課せられた使命と責任の重さに、改めて身の引き締まる思いでございます。

 それでは、福生市長として4期目の市政運営に向けた所信を申し述べさせていただきます。

 まずは、新型コロナウイルス感染症対策に全力を尽くしてまいります。

 市ではこれまで、施設の休業やイベントの延期・中止等の感染拡大防止対策、市内事業者や生活にお困りの方への支援など、様々な取組を行なってまいりました。4月7日に発令された緊急事態宣言は、5月25日に解除されましたが、長期にわたる外出自粛や休業の要請により、市民の暮らしや市内の中小企業等に多大な影響が及んでおります。

 そのため、市では、生活支援や事業者への活動支援など、市独自の支援策をスピード感をもって実現し、市民の皆様の健やかで活力ある生活を取り戻すための施策を講じてまいります。

 また、学校の休校に伴う子どもたちへの影響も憂慮しております。学校は段階的に再開いたしますが、学校・家庭での学びを確保し、新型コロナウイルス感染症の第2波にも備えていくため、小・中学校のICT環境の整備を早期に進めてまいります。

 今後は、感染防止と同時に経済社会活動の回復を目指す、新たな段階へ移行することとなります。日々刻々と変化する情勢の把握に努めまして、更なる取組を進めてまいります。

 さて、これまでの3期12年を振り返りますと、目指すまちの姿を「このまちが好き 夢かなうまち ふっさ」とし、その実現に向けて、市民の皆様の御協力をいただきながら、様々な施策を展開してまいりました。

 保育所の待機児童ゼロや防災食育センターの建設による中学校給食の完全実施など、市民の皆様から高い評価をいただけるまちづくりを実現できたと考えております。

 また、指定管理者制度の推進、新公会計制度による事業の見える化や行政評価への活用、公共施設の適正化へ向けた取組など、行政改革を積極的に進めてまいりました。これからの福生市をさらに発展させるためには、これまでの取組をより一層充実させていくとともに、今後発生する様々な課題にしっかりと対応し、市民の暮らしに向き合った取組を行うことが重要であると考えております。

 ここではそのうち、主なものといたしまして、2つの取組について、申し上げさせていただきます。

 1つ目は、定住化対策への取組でございます。

 福生市の人口については、減少傾向が続いており、高齢化も進んでおります。こうした状況を改善するため、市では定住化施策に重点を置き、人口減少の傾向や特徴を捉え、特に「子育て世代」へ向けた施策を進めております。

 日経DUALと日本経済新聞社が実施した「共働き子育てしやすい街」総合ランキングにおきましては、平成27年から令和元年まで、5年連続ベスト10位内に位置し、高評価を得ることができております。子育て世代のニーズに合った施策や、子どもの成長に応じた切れ目のない支援など、子育て支援策を充実させることで、子育て世代の減少幅を抑え、定住化につながるまちづくりをこれからも継続して進めてまいります。

 また、福生駅西口地区の市街地再開発支援におきましても、住宅や商業施設を始め、市でも取り組んでおります公共施設の計画がございますことから、魅力的なまちをつくり、定住化を更に促してまいりたいと考えております。完成にはまだ時間が必要でございますが、賑わいを創出し、新たなコミュニティや市民の活躍の場が形成されるよう取り組んでまいります。

 2つ目は防災対策強化への取組でございます。

 昨年の台風第19号では、市でもこれまでに経験したことのない災害対応となり、南田園・北田園地区に初めて避難指示を発令し、11か所の避難所を開設いたしました。その後実施いたしました市民の皆様との意見交換会や庁内の検証会議では、避難所の対応や防災行政無線の放送等に課題があったとの御意見がございました。防災対策につきましては、市民の視点に立った対策を推進し、きめ細かい配慮を行うことが必要でございますので、風水害時の新たなマニュアルの作成や情報伝達手段等について、早急に改善を図り、災害に対する備えを強化してまいります。

 また、新たな課題といたしまして、感染症と自然災害による複合災害への対応もございます。市民の皆様の生命と生活を災害から守ることができるよう、これらの課題に対し、万全の対策を講じてまいりたいと考えております。

 以上、今後の4年間の市政を推進するに当たり、所信の一端を申し述べさせていただきました。

 この度、多くの皆様から御支持をいただきました。その期待に応えるべく、私は将来に向けて持続的に発展するまちづくりにチャレンジしてまいります。

 また、これまでの様々な努力を結実させ、市民の夢や希望があふれる、大きな花を咲かすことができるよう、情熱をもって市長としての使命を果たす決意でございます。

 結びに、議員各位のますますの御健勝と御活躍、そして「チーム福生」の一員といたしまして、御理解と御協力を心からお願い申し上げまして、就任のあいさつとさせていただきます。

 ありがとうございました。

市長4期目の市政運営に対する所見について

はじめに

 4期目としてのこれからの4年間、市長として福生市のために働かせていただくことに、その責任の重さを感じるとともに、改めて身の引き締まる思いでございます。

 福生市総合計画(第5期)における「人を育み 夢を育む 未来につながるまち ふっさ」の理念実現に向けまして、全力で市政運営を進めてまいる覚悟でございます。

 さて、福生市のまちづくりを進めていく上で、対応していくべき課題は多くございます。ここでは、主なものといたしまして三つ述べさせていただきます。

新型コロナウイルス感染症対策について

 まず一つ目、第一に取り組まなければならない課題は、差し当たって新型コロナウイルス感染症対策でございます。

 市では、庁内に新型インフルエンザ等対策本部を設置いたしまして、施設の休業やイベントの延期・中止等の感染拡大防止対策、市内事業者や生活にお困りの方への支援など、様々な取組を進めております。長期にわたる外出自粛や休業の要請により、市民の暮らしや市内の事業者等に多大な影響が及んでおりますので、市民の皆様への生活支援や事業者への活動支援など、市独自の取組をスピード感を持って実現してまいります。4月7日に国から発令された緊急事態宣言は、5月25日に解除され、東京都からは「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」が示されました。市におきましても5月26日に対策本部会議を開催し、6月以降の対応を決定したところでございます。

 また、昨夜は東京アラートが発動され、感染拡大の警戒が呼びかけられており、予断を許さない状況でございます。今後は、感染拡大防止と同時に、経済社会活動の回復を目指す、新たな段階への取組が必要と考えております。

 市民の皆様の健康・暮らし・経済を守り、安心と活力を取り戻すため、国や都の支援策とともに、市にとって効果的な独自の支援策をさらに追加していく形で講じてまいります。市全体で力を合わせまして、この難局を乗り越えたいと存じますので、御理解と御協力をお願いしたいところでございます。

定住化対策における子育て支援施策について

 次に、二つ目は、定住化対策における子育て支援施策についてでございます。

 令和2年度からは、総合計画(第5期)に総合戦略を統合し、定住化対策を進めております。将来の人口減少社会に対応し、活力ある地域社会を維持するためには、定住化施策が重要と捉えております。

 定住化のターゲットを「子育て世代」とし、定住化施策を進めるための戦略といたしまして、効果的な子育て支援施策をこれからも展開していこうと考えております。保育園では、平成28年度から5年連続で待機児童ゼロを達成したところでございます。昨年10月からは、幼児教育・保育の無償化を開始し、利用者の経済的負担を軽減することができました。今後は、幼児教育・保育と小学校教育との連携など、質の向上にも力を入れていきたいと考えております。

 また、共働き家庭等の増加により、多くの児童が学童クラブやふっさっ子の広場で放課後を過ごしており、児童同士の交流が限られてしまうことが健全育成の課題となっております。市では、児童同士の交流が増え、多様な体験と活動ができるよう、両事業の一体型事業を進めてまいります。

 一方で、子どもと家庭をめぐる問題は多様化、複雑化しており、子育てに悩みや不安を感じる保護者の方が増えております。子育て世代包括支援センターや子ども家庭支援センター等の相談体制を充実させ、子育てに関して切れ目のない支援を展開していくことで、子育てに関する不安の軽減や解消を図るとともに、児童虐待へ発展しかねないケースの早期発見、早期対策に努めてまいります。その際には、市の関係各課、学校、保育園、幼稚園、警察、児童相談所、民生・児童委員、地域の方々との常日頃からの連携が不可欠でございますので、協力いただきますようお願いを申し上げます。

 教育分野では、総合教育会議の協議を経て、新たな福生市教育大綱を決定いたしました。学校ICTの推進、就学前段階の教育と小学校の円滑な接続、特別支援事業の推進、英語教育の拡充、不登校対策など、特色のある教育を進めることで、子どもたち一人一人に着目した質の高い教育を、教育委員会としっかり連携を図りながら進めていきたいと考えております。「子育てするならふっさ」のスローガンにふさわしい魅力あるまちづくりを目指し、庁内一丸となって取り組んでまいります。

福生駅周辺整備事業について

 次に、三つ目は、福生駅周辺整備事業についてでございます。

 まず、福生駅西口地区でございますが、中心市街地である福生駅西口地区のまちの再活性化と未来の福生の新たな顔造りという観点から、市にとりまして非常に重要なプロジェクトと認識し、市街地再開発に向けた支援を行っております。

 再開発準備組合から要望があった福生駅西口における公共施設整備について、まちづくりを共に進めていくという意味合いから、全庁的に検討を行うよう指示をし、庁内での議論を進めるとともに、準備組合とも様々な視点で協議を交わしながら、整備についての検討を進めてまいりました。その結果、昨年度は福生駅西口地区への公共施設の導入を前提に基本計画を策定し、現在は施設へ導入する機能や運営についての検討・取りまとめを行い、実施計画の策定に向けた作業を進めております。本事業につきましては、利便性の高い駅前に新たに市民の交流の場となる健康・スポーツ文化・子育ての拠点を整備し、そこから地域の魅力が周辺へと広がり、地区内外からの集客性の向上、にぎわいの創出、定住化の促進へとつながる事業となるよう取り組んでまいります。

 福生駅東口におきましては、都市計画道路3・4・7号富士見通り線整備事業を推進しております。これらの事業を推進することで、福生駅周辺は大きく生まれ変わることになります。福生駅周辺整備事業は、福生の未来を左右する大きな意味を持つ事業でございます。福生のかつてのにぎわいを復活できるよう取り組んでまいります。

結び

 さて、市では、令和2年度から令和11年度までの10年間を計画期間とする福生市総合計画(第5期)を策定し、4月からスタートしております。目指すまちの姿を「人を育み 夢を育む 未来につながるまち ふっさ」とし、市に関わる方お一人お一人が日常生活や夢に自分らしく向き合い、その姿をお互いに受入れ、尊重し合っていけるようなまちづくりを進めてまいります。

 そのためには、総合計画に掲げる五つの施策の大綱を基に、様々な施策を着実に推進することが必要でございます。

 私、市職員はもとより、議員各位、市民の皆様とともに「チーム福生」で取り組む所存でございます。福生市のため全力を尽くしてまいりますので、皆様の御理解、御協力を引き続きよろしくお願いを申し上げます。

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