平成24年第2回福生市議会定例会における所信

 

ページ番号1006555  更新日 平成29年6月22日 印刷 

平成24年第2回福生市議会定例会における市長の所信です。

あいさつ

 平成24年第2回定例会の冒頭、貴重なお時間を頂戴いたしまして恐縮に存じます。お許しをいただきましたので、2期目の就任に当たりあいさつをさせていただきます。

 このたびの市長選におきまして、多くの市民の皆様から御信任を賜り、再び市政のかじ取り役を担わせていただくこととなりました。引き続き市政の運営に当たらせていただきますが、大変光栄なことと存ずるとともに、改めてその責任の重大さをひしと感じ、身の引き締まる思いでございます。

 また、これまでの4年間、将来にわたって暮らしたいと思えるまちの実現を目指し、「5つの元気」施策を中心に諸策を実施してまいりましたが、市民の皆様にお約束した事項のすべてにわたり着手ができ、効果的に実施できたことは、ひとえに議員各位の御理解、御協力のおかげと思っております。この場をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。

 既に5月21日から2期目の仕事に取り組んでおりますが、市政の継続、発展という点ではまだまだやるべきことは多くございます。ようやく効果が出てきた施策や事業も、点検や評価を繰り返しながら継続して実施していくことで、より高い効果が得られることと思います。今まで福生市のために傾注した思いを、より昇華させた形で今後の市政運営に当たってまいりたいと存じます。  

 そして、まちづくりにおいては、災害に強い、市民の皆様が安全安心に暮らせるまちづくりや、地方分権の時代に即した名実ともに自律した自治体の実現、現在、福生市が直面している人口減少の問題など、喫緊の課題もございます。今後、これらの課題に対しまして積極的に取り組むとともに、このたびお約束いたしました「7つのまちづくりの目標」の実現に向け、常に、緊張感、スピード感を持って、やるべきことを着実に行ってまいる所存でございます。

 また、このたびの選挙期間中、多くの市民の皆様と直接お話をさせていただきましたが、福生市が行っている行政サービスや福生市のよさといったものが十分に市民の皆様に伝わり切れていない、まだまだPRが足りないと感じました。市政情報の発信の仕方につきましても改めて検討をいたし、積極的なPRに努めてまいりたいと存じます。

 このたび、多くの皆様から私への御期待を寄せていただきました。この御期待に応えるため、気持ちを新たにいたしまして、粉骨砕身、全力を傾注して今後の市政運営に当たる所存でございます。

 「このまちが好き 夢かなうまち 福生」の実現のため、ぜひ、議員各位を初め市民の皆様には、今後も御支援、御鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

 最後になりますが、議員各位のますますの御健勝と御活躍を心から祈念を申し上げまして、就任のあいさつとさせていただきます。

 まことにありがとうございました。

市長2期目の意気込みについて

はじめに

 まず、意気込みを申し上げる前に、今の実感からお話しさせていただきます。

 先ほど、就任に当たっての挨拶の中でも申し上げましたが、これから4年間、市長として福生市のために働かせていただくことに、その責任の重大さを緊と感ずるとともに、非常に身の引き締まる思いでございます。市長1期目の就任時にも同様の思いでございましたが、今回はそれ以上に強く感じております。

 これまで、「わがまち福生」の発展のために全力を注いでまいりましたが、このたび7つのまちづくりの目標を掲げ、より一層のまちの発展、市民の皆様が幸せに暮らせるまちの実現をお約束し、御信任をいただきました。その御期待には必ず応えなければならないという強い思いがございます。なお一層身を引き締め、2期目の市政運営に当たり、市民の皆様の御期待に対して、今まで以上に、全身全霊、我が身を賭して働かせていただく覚悟でございます。

 さて、今回の選挙戦を通じて、多くの市民の皆様とお話しをさせていただきましたが、その中で、市民の目線から見た市政の課題も新たに見えてまいりました。多くの市民の皆様の声に耳を傾け、市政に反映することは当然のことであり、今後も努めてまいりたいと思っております。

市政の課題について

 そこで、御質問の1点目、私が認識する市政の課題についてでございます。

 まず、市民の皆様との対話により見えてきた課題から申し上げますと、住民サービスをはじめとする市政情報が、市民の皆様に十分に届いていないことを感じました。

 率直に申し上げて、福生市の行政サービスは、他市と比較しても決して遅れをとっていないと思っております。むしろ進んでいる箇所も多分にあると思っておりますし、多くのすばらしいサービスもございます。サービスの一層の充実を図ることは当然のことでございますが、大いに御利用いただき、福生に住んでよかったと実感していただきたいと思っております。市政情報をいかに伝えるか、その方法を再度検討し、積極的にPRしてまいる所存でございます。

 次に、福生市のまちづくりを進めていく上での課題について申し述べさせていただきます。今後対応していくべき課題は多くございますが、ここでは喫緊の課題と認識することについてお話しさせていただきます。

 まず、人口減少への対応でございます。既にこの問題に対しては優先的に取り組んでおり、調査・研究等を通じて、ある程度は改善すべき点の特定ができております。

 子育てのしやすいまちづくり、雇用の場の確保、転入の受け皿となる優良な住宅ストックの形成などに、着実に取り組んでまいるとともに、市の魅力を発掘・創出し、広く情報発信をするシティセールスを積極的に推進してまいりますが、今後は蓄積したデータを分析し、多くの知見を活用して施策を展開していく所存でございます。

 次に、災害に強いまちづくりへの対応でございます。

 昨年の東日本大震災以後、市民の皆様の災害に強いまちづくりに対する期待は大変大きいものと感じております。福生市の災害対策の取組みは進んでいると認識をしておりますが、更に充実させる必要があるとも思っております。今年度は、組織面での充実を図り、福生市地域防災計画の修正及び、災害時における福生市事業継続計画の策定をはじめ、要援護者システムの導入、消防団の装備・設備の充実など、災害に強いまちづくりを目指した事業を実施してまいりますが、災害の発生は予期しがたいものでございます。常に「備えあれば憂いなし」の気持ちを持って、対応してまいりたいと考えております。

 次に、分権型社会に対応した基礎自治体の確立でございます。財政面では、引き続き歳入の確保に取り組み、市民サービスの維持・向上に努めながら、健全な財政運営を行っていくことが必要でございます。また、今後想定される新たな歳出負担や経費の増加などに備え、自らも財源確保に取り組むなど、名実ともに自立した基礎自治体経営を行っていく必要がございます。

 そして、市の職員には、地方分権が進展する中で、的確に対応するための知識や能力、そして責任が求められます。分権型社会における地方自治の担い手としての意識改革と、政策立案能力の向上に努める必要がございます。

 また、職員の年齢構成を見ますと、ここ数年のうちに多くの職員が定年退職を迎えます。市政の継続性という観点からも、次の時代を担う職員の人材育成も、早急に取り組むべき課題でございます。

 以上、私が認識しております課題につきまして、一部でございますが申し述べさせていただきました。このほかにも解決すべき課題は多くございます。今後、課題解決に向け努力をしてまいりますが、市の職員にも、各々が持っている力を最大限発揮してもらい、「チーム福生」を組んで対処したいと思っております。議会の御支援も何とぞよろしくお願い申し上げます。

7つの目標について

 次に2点目の、7つの目標についてお答えいたします。

 私は、これまでの4年間、「このまちに元気を与えたい」という思いから、福生市に「5つの元気」を行政運営の中心に据え、さまざまな施策、事業を行なってまいりました。その検証をいたしますと、「5つの元気」全体での着手率は100%でございますが、達成率は約70%であると認識しております。

 まだまだやるべきことは多く、このたびの選挙期間中、7つのまちづくりの目標を着実に実現していくことを、市民の皆様にお約束いたしましたが、「5つの元気」の精神は、この7つの目標を基本構想に掲げる第4期総合計画を推進していく中で、より発展的に昇華した形で引き継いでまいりたく存じます。

 福生市の総合計画は、第1期から第3期まで、歴代の市長が、その時代その時代の、福生市が進むべき道筋、理想的なまちづくりの方向性を示してまいりました。この第4期総合計画は、これまでの計画の成果を踏まえ、「ひと」、「まち」、「くらし」の視点から、10年というスパンでまちづくりの方向性を明らかにし、その実現のために、基本構想に基づく7つの目標を定めております。

 この目標設定に当たっては、市民の代表とともに、福生市の将来を考え設定いたしましたが、歴代の市長の思いと同じく、わがまち福生が将来に向かって発展を続け、市民にとって住みよいまちであり続けるようにという思いが込めてられております。

 では、ここで改めて7つの目標について、その概要を申し述べさせていただきます。

 まず、教育環境や市民の学習環境の充実を通じた「希望に満ちた明るいひとづくり」の目標でございます。

 人づくりには、学校教育のみならず家庭や地域の教育力を必要としております。学校・家庭・地域社会が更に連携を強め、健やかに子どもが成長する教育環境の向上に努めてまいります。

 また、外国人の居住割合が多いという福生市の特徴を生かしまして、多様な交流を通じ、多文化が尊重され、共生するまちづくりを目指してまいります。

 二つ目は、環境にやさしく、生活する市民へのやさしさを持った「だれにもやさしい安全なまちづくり」の目標でございます。人優先のまちづくりには、バリアフリー、ユニバーサルデザイン、環境負荷低減の取組み、利便性や美しい都市環境の形成が必要であります。

 これらの施策を進めるとともに、豊かな自然環境と調和した、より一層暮らしやすく、だれにもやさしい、そして災害や防犯の面からも安全なまちづくりを推進してまいります。

 三つ目が、「潤いのある豊かなくらしづくり」の目標でございます。このまちに住み続けたいと思える新たな居住空間の供給を誘導し、市全体が生活の場として快適で暮らしやすいまちづくりと、残された自然資源を財産として誇れる景観の形成、資源循環型システムの更なる構築と低炭素社会の形成に努め、快適な生活が営める環境都市を目指してまいります。

 四つ目は、保健・医療・福祉等の関係施策の充実による「安心に満ちたまちづくり」の目標でございます。高齢社会が確実に進む中で、現在の医療・福祉環境を維持し発展させていくとともに、地域の経験豊かな市民の方々を中心とした、互いに安全を見守るまちづくり、そして、市民相互が支えあい、育てあう環境づくりを進めてまいります。

 また、市民の心のバリアフリーの醸成と、ノーマライゼーションへの認識を深めることにより、安心して暮らせ、生活上の困難を抱えている方や、障害者を積極的に支えるまちづくりを推進してまいります。

 五つ目は、多くの人が交流する「活力と賑わいのあるまちづくり」の目標でございます。福生市独自の賑わいのあるまちづくりを推進するため、事業者と行政が連携し、生活者の利便性の確保に向けた商業空間の創出、また、都市環境に調和した都市農業の活性化や、市民のみならず、市外からも多くの人が行きかう機会を創出するなど、都市型観光などを推進してまいります。

 六つ目は、「ともに助け合うまちづくり」でございますが、ここでは地域住民が相互に連携し、助けあうことができるまちづくりを目標としております。地域コミュニティーの活性化が課題となりますが、市民がより参加しやすいコミュニティーの再構築を進め、地域づくり、まちづくりへの参加意識の向上を図ってまいります。

 そして最後七つ目に、市民参画と、健全な行政運営を行うことがまちづくりには不可欠であることから、「市民と行政がともに進めるまちづくり」を目標としております。

 これまでも、市民参画の推進と、市民と行政との協働を進めてまいりましたが、一層の充実を図るとともに、福生市における「新しい公共」の促進に努めてまいります。また、財政力の低下が懸念される状況にありますが、行財政改革を徹底し、市民サービスの維持向上に努めてまいります。

結び

 以上、「福生市長2期目の意気込みについて」お答え申し上げました。福生市のため、精一杯、奮闘・努力いたしますので、議員の皆様には、御指導並びに御協力をよろしくお願い申し上げます。

 

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