「夢」を「現実」にするために（平成26年2月1日号）

「広報ふっさ2月1日号」に掲載した市長随想「全力投球」です。

先日、成人式に出席しました。メディアでは、式典での新成人の素行の悪さなどをたびたび取り上げていますが、福生市では、来賓の挨拶にもしっかりと耳を傾けてくれていました。

成人式では、普段のどの挨拶よりも、目を見て話すようにしています。これからの未来に不安と期待を抱える新成人の目を見ていますと、その将来の成功を祈りたくなる想いです。

昨年95歳で永眠された、南アフリカ共和国の第8代大統領、故ネルソン・マンデラ氏は、成功について「達成するまで不可能に見えるもの」との言葉を残しています。アパルトヘイト政策に抵抗し、国家反逆罪で27年間にわたり収監されながらも、釈放後、黒人初の同国大統領に就任し、アパルトヘイトの撤廃を実現した彼が成した功績は、まさしく「不可能にみえるもの」でした。

新成人の皆さんにも、成功へ向けて「不可能に見えるもの」、言い換えるならば「夢」に挑戦して欲しいと思います。自分がわくわくするような新しい夢を見つけた後は、それを「現実」にするためのこつこつと地道な日々を始めてみてください。生きていくというのは、波乱万丈なことでも何でもなく、一日一日の大切さを常に感じて生活していくことです。