江戸しぐさ(平成26年11月1日号)

 

ページ番号1000865  更新日 平成28年8月9日 印刷 

「広報ふっさ11月1日号」に掲載した市長随想「全力投球」です。

写真:第4回ラン&ウォークin福生での市長
第4回ラン&ウォークin福生にて

先日、ある会合で「江戸しぐさ語りべの会」の方のお話をうかがう機会がありました。江戸の町方のリーダーであった商人たちが、町の安泰と商売繁盛のためにはどうすればよいか知恵を絞り、工夫を重ねた結果、自治のノウハウともいえる「江戸しぐさ」と呼ばれる行動哲学を作り上げたそうです。

そして、この多摩の地でも、これらは代々語り継がれたようで、私も子どものころ、祖母や両親から次のことを言い聞かされました。「お付き合いは大切なこと。特に近所付き合いを大事にしなければならない。」「商売に欲張りは禁物。自分だけが良ければ…では長続きしない。」「世間様に迷惑をかけないこと。(世間とは暮らしを営む、現在でいうコミュニティを指し、世間が一番大切なものとして「様」をつけていました。)」

今日、痛ましい事故や事件のニュースを聞くにつけ、利欲に動かされる人が多くなってきているのではと危惧しています。自分の主張ばかりで相手の気持ちを解さない。これでは住み良い環境は作れません。今こそ、「江戸しぐさ」の根本である思いやりを考えていく時期だと思っています。

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